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ビジネスを上手く機能させるには、優れた戦略を持ち、巧みな戦術を使い、時代やニーズに合った手法でビジネスを構築していく事が大切です。
コンサルティングの世界では、よく「戦略」「戦術」「手法」という言葉が行き交います。
ただ、最近、それらの意味をしっかりと把握しないまま、好き好んで使われている傾向があるように思われます。
特に、私は仕事柄感じるのですが、コンサルタントの仕事をしている方の中には、何でもかんでも戦略、戦略、戦略と言っている人も見受けられます。
本当に意味を理解して使っているんでしょうか?
と、偉そうに言っている私も、昔は良く分からずに使っていましたが、
コンサルティング会社で働いていく内に、それらの違い、そして本質を徹底的に叩き込まれていったのだと感じています。
そもそも戦略・戦術・手法をしっかりと理解しなければ、経営者に対して、経営を指導する事なんて、もちろんできません。
戦略・戦術・手法の言葉をしっかりと理解し、それを使いこなして始めて、ビジネスの本質を理解し、経営を理解する事ができます。
そして、それらの理解の上に必要な知識やコンサルティングスキルやテクニックを上乗せしていく事で、価値のあるコンサルティングが行えるようになっていきます。
では、戦略・戦術・手法とは、何なのでしょうか?
これは、人それぞれ、経営者それぞれ、コンサルタントそれぞれで、実は捉え方が違っていたりします。
ここでは私が考える戦略・戦術・手法について解説します。
全体像を分かりやすく木で例えると、戦略は幹、戦術が枝、手法は葉です。
もちろん全てが大切であって、どれか一つでもしっかりと構築できていないと全くビジネスとしては機能しません。
ただ、基盤となる戦略のもとに戦術を作る事が大切であり、それら戦略や戦術を踏まえた上で、適切な手法を採用してビジネスを動かしていく事が大切なのは間違いの無い事です。
では、まず、まとめて結論から言いましょう。
戦略とは、誰に、何を、なぜ売るのかという設計図です。
戦術とは、戦略を基にして集客・販売をする導線です。
手法とは、戦術を実行する為のツールや媒体です。
例えば、何かコンテンツやサービスを提供する場合、
《戦略をしっかりと立てられていない》というのは、
・「誰に」のターゲットがしっかりと定まっていない
・「何を」のコンテンツ自体が魅力的でない
・「なぜ」の市場性がない
こういった問題があるという事です。
なので、ターゲットを設定し、魅力的なコンテンツを用意し、市場性の優れている物を考える事が戦略を考える事であり、それが構築されている事が、戦略が取れているという事です。
続いて、《戦術をしっかりと立てられていない》というのは、
・集客して販売するまでの導線がきちんと繋がっていない
・CP(キャッシュポイント:メイン収益をどこで生み出すか)が明確になっていない
・ビジネスモデルが弱い
こういった問題があるという事です。
なので、導線をしっかりと作り込んでそれぞれを繋げ、収益ポイントがしっかりと用意されていて、ビジネスモデルが魅力的である事が、戦術がしっかりと取られているという事です。
最後に、《手法をしっかりと用いられていない》というのは、
・戦略や戦術に適したツールや媒体を選べていない
・選んだツールや媒体を作り込めていない
・作り込み方&活用方法が間違っている
こういった問題があるという事です。
なので、ツールや媒体をしっかりと把握してそれぞれを最適に選び、選んだツールを徹底的に作り込み、効果的に活用する事が、手法をしっかりと用いて取っているという事です。
以上が、「戦略」「戦術」「手法」と、その違いです。
いかがだったでしょうか?
少しは理解できたでしょうか?
最近は、手法ばかりを訴えかけるマーケッターやコンサルタントが非常に多いです。
「とりあえずLINE@使いましょう!!」
「今はインスタですよ!!」
「YouTube使いましょう!!」
これ、全部手法の話です。
その前に、あなたのビジネス、戦略や戦術をきちんと作れていますか?
いくら良い花を咲かせたくても、根っこや幹がしっかりとしていないと無理です。
いくらカッコいいオシャレな家を建てようとしても、地盤がフニャフニャでは無理です。
同じです。
まず、大切にするべきもの。
手法を用いる前に絶対に大切にするべきもの。
それが戦略&戦術です。
自分のビジネスを強固なものにして、長期目線での成長を目指すのであれば、
ここでお伝えした、戦略・戦術・手法を全て大切にして下さい。
そして、実践に落とし込んでください。
机上の空論に終わらないように。
それでは、失礼します。
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