料理教室は、料理に興味がある方や料理のスキルを向上させたい方が通う教室です。
生徒は女性の方が多いイメージですが、実は男性も自炊や作り置きができるスキルなどを身に付けるために通っています。
多くの方に料理の楽しさを知ってもらうための教室を開業する際、さまざまな手続きや開業資金が必要です。
本記事では、料理教室を開業する際に必要な手続きや、資金について解説します。
料理教室|開業までの手順
料理教室を開業するためには、下記の手順で進行する必要があります。
コンセプト設計
現在開講しているさまざまな料理教室には、何を教えて何が得られるのかといったコンセプトがあります。
コンセプトが必要な理由は、ほかの料理教室との差別化を図るためです。
「〇〇に関する技術が向上する」「映える料理の作り方を教える」といったものがコンセプトになります。
コンセプトがあることで料理教室に興味を持つ方を増やすことができ、結果的に多くの生徒を集めることができます。
料理教室の場所を決める
料理教室に限らず、教室を開講する場所は経営や集客において重要なポイントのひとつです。
教室の運営で失敗しがちな事例として、人が多く集まる場所に無計画で教室を開講することが挙げられます。
人通りが多い場所は多くの集客が期待できる一方、テナント料が高額な傾向にあるため、赤字経営になってしまうことがあります。
そのため、料理教室の場所を決める際は人の多さだけではなく、収支のバランスを考えることが重要です。
資金の調達
料理教室では食器や調理器具といった、さまざまなものを用意する必要があります。
自己資本だけですべて調達することができない方の場合、融資を受ける方もいます。
そのような場合、銀行や金融機関に借入を行い、資金を調達しましょう。
融資を受ける事で運転資金においてもゆとりを持つ事ができるというメリットもあります。
開業届けを提出する
開業場所を決めて、借り入れた資金で必要なものをそろえたあとは、税務署に開業届を提出します。
開業届を提出するということは社会に「私は〇〇で料理教室を開業します」と宣言することであり、自営業者として認められるということです。
下記、開業届に必要なものであるため、事前に集めておきましょう。
✓ 本人確認書類
✓ 印鑑
✓ マイナンバーカード(個人番号)
✓ 個人事業の開業届出
✓ 青色申告承認申請書
サービス・プラン・メニュー内容をつくる
料理教室に通う生徒は、料理がうまくなりたい、健康的な料理を作りたいといった目的を持っているものです。
さまざまなニーズを満たすために、料理教室を経営する際はサービス・プラン・メニューの内容を決めておきましょう。
しかし、プランを考えていると先述したコンセプトからずれてしまうことがあります。
そのため、コンセプトからずれず、生徒が満足してくれるようなサービス・プラン・メニューを考えなければなりません。
集客
開業後、多くの生徒に集まってもらうため集客にも注力しましょう。
集客方法には対象エリアにチラシを配布したり、ホームページを活用したりといったものなどが含まれます。
特に、近年ではインターネット技術の向上により、調べたいことはスマートフォンで調べる方が多くなりました。
そのため、開業前に教室のホームページを制作したり、インスタグラム等のSNSを準備しておくと良いでしょう。
生徒が教室に来やすい集客導線が非常に大切です。
料理教室|成功するために必要なポイント
料理教室を成功させるためには、新規の生徒を集めることと、既存の生徒の満足度を向上させることが重要です。
既存の生徒だけでは、高額プランに変更してもらったり原価を抑えたりしない限り、収益を増加させることは難しいものです。
また、新規の生徒にばかり集中してしまうと、既存の生徒への対応がおろそかになってしまうことがあります。
そのため、教室の経営者は新規・既存の両方の生徒に満足してもらえるような経営が求められます。
おわりに
本記事では、料理教室を開業する際に押さえておきたいポイントについてご説明しました。
料理教室を開業する際は、下記の手順で進行します。
1、 コンセプト設計
2、 料理教室の場所を決める
3、 資金の調達
4、 開業届けを提出する
5、 サービス・プラン・メニュー内容をつくる
6、 集客
また、開業後は新規の生徒を集客するだけではなく、既存の生徒の満足度を向上させることが重要です。
生徒からの評判を向上させ、常に生徒がいるような教室を運営しましょう。
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