学習塾は入塾した子どもだけでなく保護者や塾講師、経営者・運営者などさまざまな立場の人から成り立っています。
保護者が子どもを学習塾に通わせる目的には学力の向上、難関校への入学、学校の授業の先取りなどが挙げられます。
学習塾側としては、子どもや保護者が掲げた目的を達成させるために、指導力がある講師の雇用・育成や、健全な学習塾運営をおこなわなければなりません。
本記事では、学習塾の運営内容のほか、経営者・運営者と講師との業務内容の違いについてご説明いたします。
学習塾運営の業務内容
こちらでは、学習塾の経営者・運営者の業務についてご説明します。
学習塾運営の戦略立案
戦略立案とは、学習塾のカリキュラムの検討や、集客したい子どもの年齢層、個別指導・集団指導、オンライン化の導入などといった学習塾の方針を決定することを指します。
今後の学習塾運営の方針に大きく影響するため、戦略は慎重に検討・決定する必要があります。
現場の問題解決
言うことを聞かない子どもがいる、いじめを受けていそうな子どもがいるなど、指導の現場に立つ講師から問題が上がることがあります。
そのような問題を解決するためのフォローや実際に現場の問題を解決することも、経営者・運営者の重要な業務です。
社員のフォロー
講師や事務員など、学習塾に勤務する社員は急病などの理由により休暇を取らざるを得ない状況があります。
そのような場合、どうしても人員が不足していれば現場の業務が滞ってしまうため、経営・運営だけでなく時には現場の業務を行うこともあります。
社員指導
より多くの子どもを指導するため、また同じ時間でより多くの業務を処理できる能力を養うため、社員の指導やスキルアップの機会を作ることがあります。
指導内容は定量的なものだけでなく、コミュニケーション能力や人心掌握力などの定性的なものまで多岐にわたります。
生徒集客
学習塾を長く運営するには、継続して入塾希望者を獲得する必要があります。
そのため、入塾者数が少ない場合は生徒集客のプロモーションを検討・実施する必要があります。
経営者・運営者はプロモーションの打ち出し方法のほか、ユーザー層や集客エリアなど効率よく入塾希望者を獲得できるように検討しなければなりません。
講師の業務
こちらでは、直接子どもを指導する講師の業務についてご説明します。
子どもの学習指導
学習塾に通う子どもの学力向上のために、学習指導を行います。
指導方法には個別指導や集団指導などがあり、また指導内容には学校の授業の予習・復習や定期テストの点数向上、有名校への合格など目的によりさまざまです。
保護者との面談
子どもの学習塾での様子や学習塾内で実施した定期テストのフィードバック、志望校の確認、再設定などです。
また、夏休みや受験直前に実施される講習会を提案することもあります。
面談形式は講師、もしくは塾長と保護者の2者面談や、学習塾に通う子どもを追加した3者面談の形式が多いです。
事務作業
定期テストの採点や宿題の確認、添削など一部の事務作業を講師が実施する塾もあります。
また授業で使う資料や教室の準備、使用後の教室の片付けも事務作業の一部であるといえます。
業務内容の違い
学習塾の業務には大きく分けて運営業務と指導業務があります。
主に経営者や運営者が行う運営業務は、学習塾の運営方針や社員のフォロー、生徒集客などがあります。
指導業務には、講師として子どもに学習指導をおこなうだけでなく、保護者との面談なども含まれます。
学習塾にはさまざまな業務があるため、自身の長所を生かした業務に就くことを目標にしましょう。
おわりに
本記事では、学習塾の運営内容のほか、経営者・運営者と講師との業務内容の違いについてご説明いたしました。
学習塾の業務は、運営方針の立案や社員のフォロー、集客などを行う運営業務と、学習指導や保護者面談などを行う指導業務があります。
それぞれの業務内容を把握して、携わりたい業務を行えるポジションを目指していきましょう。
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